2013年10月31日木曜日

タオル

スイスから持ってきたバスタオル
久々に使うと香る懐かしのにおい

お風呂上がりに包まれて

瞬時にここが何処かわからなくなり

スイスに行った初日の気分

緊張と孤独と静けさと自立心と暖かさと愛情にくるまれる

複雑で気品のあるいいかおり

洗ってしまうと消えてしまうのが寂しすぎて

まだいっとき洗濯機には入れたくない

消えないでほしい 私がスイスにいた証

ずたずたのぼろぼろになるまで
このまま使ってしまおうか



ciao ciao







2013年10月20日日曜日

フジタと実験工房と

先週は2度も北九州にいってきた。
まずはフジタに会いに北九州市立美術館本館。




 作品の量が多くて、初期から晩年にかけて見比べると今まで持っていたイメージとは別の印象を受けた。基本的には日本画がベースとなっているイメージだけど、ピカソのように様々な作風にも挑戦していた事を知った。器用な人だったんだと思う。
この人の人生に「女」が不可欠だったろうと思った。「女」が居ない、もしくは全くモテない人生だったらこの人は何を描いたのだろうと思って眺めていた。

まさか100年前に撮ったとは思えないお洒落なのフジタの写真や最初の奥様宛に日本に送った手紙なども展示してあり、興味深かった。

今回初めて沢山のフジタの作品を見た。なんだか思ってたよりも自分の好きな感じではなかった。
 パリで豪遊していたフジタの楽しそうな写真をみたせいかも知れないが。




 続いて、北九州私立美術館分館にの展示にも行ってきた。
1950年代に前衛作品を作り出していた「実験工房」の展示。




音楽も映像も絵もとてもシュールでモダン。当時の劇の広告なんかもシンプルで素敵だった。最近デザインされたかのように研ぎすまされていた。
いいものはいつまでたっても変わらない。

シュールさの中にニヤニヤしてしまう面白さが含まれていたので、一体当時はどういう思うで作っていたのだろうと 気になった。
ニヤニヤしてしまうのは正解なのか、意図に反しているのか。
それとも先駆け故、今に比べると技術の未熟さが気になるのでこんな感情になってしまうのか・・・ とにかく、とても好きな感じな事は確かだった。
仲間に入りたい。

 美術館を後にして小倉の街を探索してみた。
何の情報も持たずに気の赴くままに数時間散歩をしてみたら、なんと素敵な街だこと。
そこいらにレトロが転がっていて、時が止まっている空間も多かった。
一般的には廃れていると思われるけれど、そんな場所に哀愁を感じる。とても興奮するし、想像力が掻き立てられる。








また刺激を受けに小倉にいこう。


ciao ciao









2013年10月12日土曜日

愛すべきポンコツ


颯爽と輝かしく走っていた過去もあっただろう。
いつから諦められたのだろう。
本来の役割を果たせずに退廃していくその横で
嫌みにも感じれるほどに無邪気に逞しく生を巡らせる者がいる。

 







哀愁漂いますな、愛すべきポンコツ達。
散歩をしているとこんな光景にぐっと心をもっていかれる。




ciao ciao