2016年12月11日日曜日

::: Nina Simone :::


昨年の丁度今頃に下北のヴィンテージショップでプレゼントのランプを買った時の事。
お店の暖かい雰囲気につられて入って行くと、店主のおじ様は電話中。
その後の第一声が、
「冬にいつも電話をかけてくる人から連絡がありまして・・・・」
なんて 気さくでクールな方。

薄暗い店内でいくつかの古ぼけたランプがキラキラして、こじんまりとしつつも主張の強いこだわりの洋服や小物が雑然と並べられている。そしてそれを包む暖かい声。

「店主にこの歌は誰ですか?」
と思わず訪ねてしまうくらい。それはそれは心にしみる暖かい歌声だった。
数分頭を悩ましながら悔しそうな表情の店主は、 「何枚もレコード持ってるのに。ど忘れしました。」
といいつつ便利アプリを駆使して教えてくれた。
「Nina Simone」

彼女の声は本当に冬にピッタリ。
心から暖めてくれる。



ciao ciao

2016年11月26日土曜日

◎ 作品出品のお知らせ

Title : My room F6号


▲::: Jo・she・ ryoku 2016 - Part Ⅱ - :::▲

女性作家ばかりのグループ展示に参加いたします。
ちなみに人物がの作品展示中心の【Part Ⅰ】は既に会期中です!


日程:11月30日(水)〜 12月6日(火)
場所:小田急百貨店新宿店本館10階 アートサロン 
営業時間: 10時 - 20時半(※12/4は20時迄、最終日は16時半時迄)

個展が終わったばかりですが、こちらでも出品いたします。
お近くの皆様、お時間ございましたら是非ご高覧下さい★



ciao ciao

2016年11月24日木曜日

◎個展終了


昨日11/23をもって無事に東急本店にて開催の、
「Eri Tsutsumy絵画展」終了いたしました。
お越し頂いた方々、サポート頂いた皆様本当にありがとうございました。
東急での個展も3度目となりいつも以上に自分で自分を追い込んで制作していましたが、ご高覧されているお客様の表情が作品を見るうちに、徐々に朗らかな笑顔になっていらしていたので色々な思いも消えてゆき、自信にもなりました。
お話できなかった方もいらっしゃいましたが、足を止めてじっとみて頂けるだけでもパワーをいただきました。
これからも、沢山の方々に見て頂いて心を暖めれるように描いてゆきます。


コツコツとグツグツじっくりと。
見過ごすてしまうような細やかな美しいモノにも目を凝らして。


ciao ciao

2016年11月3日木曜日

◎個展のお知らせ


::: Eri Tsutsumy solo exhibition in Tokyo :::
 
 
寒い寒い冬がやってきます。新作を沢山描きましたので、お時間ございましたら是非ご高覧いただいて暖まって頂けると幸いです★

■日程:11/17(木) ~ 11/23(水・祝) ※最終日は17時閉場
■場所:渋谷・東急本店 8階 美術画廊
■在廊予定 :11/17 ~ 11/21

3度目の東急での個展となります。いつも足を運んで下さり見守って頂いている方、初めて私の絵を見て頂く方、東京にいる仲間達との再会、様々な出会いがまた楽しみです!
 
 
ciao ciao.


2016年10月26日水曜日

::: The lights of memory :::




会いたい人がいる。

夢に出て来たり、ふいに通勤中に思い出がよぎったり。
そんな形では会えるのに。

一緒に居てとても楽しく、居心地がよく、何をしなくともウキウキする人。
涙を流して笑う日々があった。
素敵な時間を沢山与えてくれ、私を幸せな気持ちにしてくれた。

「今」は「永遠」にならない事は知っているし、いつも「今」が「過去」になってゆく事を意識して過ごしている。
それなのに。
思い出になった事に気付く時、本当に「過去」になってしまったと毎回悲しくなる。
あんなに近くにあった光がどんどんぼやけて遠くにいき、私はまた真っ暗闇に戻る。

 いつもは一人ぼっち、好きだし得意なのに。
「会いたい人」を思い出すと「恋しい」と思う。
貴重で純粋なこの気持ちを大切にして、いつかまた会う日のためにキレイにとっておこう。




ciao ciao



2016年9月11日日曜日

::: The end of summer :::



夏が苦手な私。
早く去ってくれと何度願った事か。
ようやく秋が近づいてきている。

年を重ねるにつれて諦めていた事、
ビキニで海を泳ぐ事。
これが今年は 達成できたので良い夏の思い出になった。

在廊で行った常夏の初名古屋はとてもHOTな所だった。
叶の味噌カツ丼に衝撃をうけた旅になった。またゆっくり行きたいと思う。

只今11月の個展に向けてひたすら筆を動かす日々。
黙々と悶々と。
スイスから友人が2名この時期に滞在している。
ちょっと気が散る時も有るが修行ということで落ち着かせている。w
どんな環境でも集中力を保って判断力を鈍させずに描けるか挑戦中・・・。

今月が山場だ。
欲と睡魔に負けぬよう、どうかいい絵が描けますように。


ciao ciao


2016年8月4日木曜日

◎ 作品出品のお知らせ


▲::: ART@JUNGLE in Nagoya :::▲

昨日より開催致しました、
名古屋三越のグループ展に数点出品しております。

日程:8月3日(水)〜 8月9日(火)
場所:名古屋栄三越 7F 美術画廊 
営業時間: 10時 - 19時半(※最終日は17時迄)
【在廊予定】8/6 - 8/7 ※13~18時頃

初めて名古屋での在廊を致します。とても楽しみにしております。
お近くの皆様、お時間ございましたら是非ご高覧下さい★


Ciao ciao


2016年7月19日火曜日

::: Summer time :::


夏が来た。
とっても苦手な夏がきた。
どうにか楽しくなるといい。
一通り夏らしい事をしてみようか。

このごろは日々コツコツと制作に打ち込んでいる。
何がいいのか悪いのか、
自分で問題と答えを毎日考える。
真っ白なキャンバスの前で。
「自由」ほど怖いモノはない。

筆の進みが今までで一番遅い気がする。
そう、きっとこれがスランプと言うもの。

止まるも進むも自分次第。
誰も助けてくれないのだから。
欲を捨てて、深い深い海の底に沈んで、静かに私は私と会話をする。

自分が思う美しいものは何か。
毎日問う日々が続く。


ciao ciao

2016年6月24日金曜日

◎作品出品のお知らせ



◇◆ ART@JUNGLE in Tokyo ◆◇
一昨年より参加させて頂いているグループ展に数点出品致します。
日程:6月29日(水)〜 7月5日(火)
場所:大丸東京店 10F 美術画廊 
営業時間: 10am - 8pm (木・金のみ9pm迄)
※最終日は5pm迄
エネルギッシュな若手作家の多種多様な作品が鑑賞でき面白いので、お時間ございましたら是非お立ち寄り下さい★

 【出品作品】

::: Today :::
F15 油彩、クレヨン、コラージュ

スイスの夏のお庭を描きました。
心はいつでも気ままに、自由に、そんな風に思える作品であると嬉しいです。
他にも数点展示を予定しております。


ciao ciao

2016年5月26日木曜日

::: Good morning :::


小津安二郎の映画「お早う」
好きな日本映画作品の一つ。

今朝バス停で、オレンジ色の風変わりなサングラスをかけた初老の男性がバス停前にある美容室の植木をまじまじと一つずつ観察してバスを待っていた。
そこへ美容室から若めの男性店主が現れた。
「この植木はまた生き返って綺麗な葉が生えてるね〜」
「ツヤがいいね〜、元気がでるよ」
サングラスのおいちゃんは清々しい笑顔で店主と話していた。

こんな会話を聞いているととても幸せを感じるものだ。
 そしてふと、映画「お早う」を思い出した。

人間社会で生きていると他人とのコミュニケーションが面倒に感じる事もあるが、
こういった潤滑油の様な日常の当たり前の様で当たり前に出来ない会話を大切にしたいとおもった。なにせ私が描いている世界はまさにこの部分だから。


ciao ciao

2016年5月4日水曜日

::: The love :::

メモのような記事を。

日常で日本人以外の外国人と接することが多いのだけど、
スイスに住んでいた頃から私たち日本人との違いを嫌でも感じてきた。
でもその度に私は、「自分は変じゃなかったんだ」という安心感を感じる。
世界中ではごく一般的なの意見なのだ。

日本を出るまでは「変わり者の自分が異常なんだ」と思っていた。

でも世界では割と自分は普通の感覚であって、
逆に日本人はかなり特殊な感覚を持っている事に気付く。

歴史的な背景を知っているわけでないので多くを語れないけど、
これまで作り上げられて来た、日本人の美学は独特だ。

最近知り合ったイギリス人の友達にも
「日本人は世界的にみて、自分たちがかなり変な人種であると気付いていると思う?」
と質問されたほど。

したたかさ、謙遜、気遣い、遠慮、恥じらい、和やか。
日本らしいこれらの言葉が時々言い訳に使われている気がしてならない。
モノは言いようとはまさにこの事。

「愛」は仏壇を前にして叫んでも意味は無い。

愛しているなら、相手が生きているうちに恥じらわずに何度も伝えるべき。
会いたい人には、相手が生きているうにに遠慮せずに誘って会うべき。
やりたい事は、自分が生きているうちに謙遜せず行うべき。

メキシコ人、イタリア人、アルゼンチン人、いろんな国の友達がいる。
彼らはとても情熱があり、行動力に優れている。ほとんどの人がそうであった。
失敗の数は多いけど、同じ事を発想しても瞬発力で日本人は負ける。
気付いた時には見えなくなるほどのスピードで彼らは行動に移して行く。

カルチャーショックを受けたと同時に多くを学ばせてもらった。
日本人の情熱は表に見えないだけで同じ温度で持っていると思う。
それをなり振り構わず人前でだして恥をかけるかだけの気がする。
世界は甘くない。とても正直で、笑顔だけで乗り切れないのだ。


ciao ciao

2016年4月28日木曜日

::: A new day :::


前にも載せていた作品。
実在する風景はあまり描かないのだけど、これは数年前の自宅の朝の風景。
 当たり前にやってくる朝を眺めて描きたくなった。
我が者顔でやってくる
その前の夜がどんな夜であっても。
ズケズケと。ありがたいことに。

久しぶりに作品のテーマを見つめ直している今日この頃、
思いにふけながら読み返した、谷川俊太郎さんの好きな詩。
この絵に偶然にもピッタリで驚き、共鳴したことを思い出す。



「朝のかたち」

昨夜から思いつめていたことが
果てのない荒野のように夢に現れ
その夢の途中で目覚ましが鳴った
硝子戸の向こうで犬が尾を振り
卓の上のコップにななめに陽が射し
そこに朝があった

朝はその日も光だった

おそろしいほど鮮やかに
魂のすみずみまで照らし出され
私はもう自分に嘘がつけなかった
私は<おはよう>と言い
その言葉が私を守ってくれるのを感じた

朝がそこにあった
蛇口から冷たい水がほとばしり
味噌汁のにおいが部屋に満ち
国中の道で人々は一心に歩み
幸せよりたしかに希望よりまぶしく
私は朝のかたちを見た




ciao ciao


2016年3月25日金曜日

::: DAY OFF :::




久しぶりにノープランで休日を自由に過ごせた。
福岡市内にある大きな大濠公園で春を感じつつiphoneでのフォトシューティング。
一人の時間の大切さを再認識した。

一人と言えば2012年にスイスで個展をした際は「Hitori」というタイトルで行った。
スイス時代の5年間、とにかく絵を描き孤独と向き合ったので、
その時に見えた私の世界を描いた。
日本に帰って来てから、一人の時間を作るのは難しくなった。
でも時間を作って、自分と向き合い対話して物事を深く考える事は社会で生きる為のチューニングの時間になる。調子良く人と接しながら自分らしさをたもちつつ生きる事は時に容易ではない。「らしさ」を失わないためにチューニングをしている。

一人になるのは悲しんだり、落ち込むためではない。
考えをまとめて客観的に物事を解釈するための哲学の時間なのだ。
言葉に出さない断片的な思いをメモして、文にして、ラフをかいて、作品で描き上げる。

 作品制作の前にはとても大事な時間だと思っている。
暖かくなったらまたあてのないお散歩へ出かけよう。

ciao ciao


2016年2月19日金曜日

◎作品出品のお知らせ 




::: MONOCHROME SHOW :::

日程  2.Mar -19.Mar(12pm - 18pm / 水 〜 土 ) 
場所  Wald art studio 福岡市 博多区千代4-12-2
(地下鉄千代県庁口駅から徒歩3分ほどで到着します。)
久しぶりに福岡で絵の作品展示をします。
モノクロばかりの様々な表現方法の作品がずら〜っと並ぶので、とても見応えのあるグループ展になるかと思います。
2点出品しますが、いつもと違う表情が出ております。

お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください!
※開廊曜日にご注意下さい。
在廊予定が決まり次第また、追記します★
ciao ciao

2016年2月8日月曜日

::: Guernica :::


ゲルニカ。




デザイン専門学生の頃、ヨーロッパ各地へ研修旅行へ行った。
フランス、イギリス、スペインの美術館を回る旅。初めてのヨーロッパ。
おのぼりさんの私たちは迷子になったり、ロンドンで飲んだくれて朝?帰りで先生に怒られたり・・・
ホテルの鍵を壊したり・・・ ある意味充実した旅、とてもいい思い出だ。

旅の途中でスペインはマドリッドにある「ソフィア王妃美術センター」に寄った。
ピカソは元々好きだったが、ゲルニカがそこに所蔵されている事は知らずに作品が展示されている部屋へ入った。

作品集やネット画像、あとはプリントされたゲルニカしか見た事がなかったので、

約 縦3m × 横7mもある、巨大な実物作品をみて圧倒された。
そしてその場から動く事もなく数分後には涙が溢れていた。何の涙かは分からない。

こんな事をキャンバス一枚でできるんだと
ピカソの偉大さを見せつけられ、絵画の力を体感した。
また、数十年も前の布切れ一枚に心を動かされたのだ。

今でも絵という存在がわからなくなった時、助けてくれる特別な作品になっている。

実物のゲルニカをまた見る日はいつになるのだろう・・・
それまでに同じくらいの大きさの作品を描ける迄にならないと。
まだまだまだまだ、道は長い。


ciao ciao



2016年1月19日火曜日

◎作品出品のお知らせ



 Reserved Seats F10号

名古屋三越で開催の展示です。作品3〜4点展示予定です。
お気に入りばかりなので是非お近くにお越しの際はお立寄りください〜★

::: 名賀会 絵画展 :::

日程:1/20 ~ 1/26
場所:名古屋栄三越F7特選画廊



ciao ciao