2013年12月24日火曜日

23.Dec

 

去年からシクラメンは特別な花になった。
昨年叔母にもらったが今年はいとこから。


今日は叔母の一周忌。 親戚達が集まり、とても賑やかだった。きっと叔母もいつものように微笑んで眺めてくれていただろう。 

叔母の癌が見つかり、亡くなるまではほんの数ヶ月だった。
最後まで弱音を吐かず、気丈に振る舞い続けていた。
プライドと生き抜く美しさと愛を見せてくれた人。 これからも寒くなるとシクラメンをながめ、叔母を思い出すのだろう。去年より元気に長持ちしている。いいぞ いいぞ


さて、
もうすぐクリスマス。今年はイタリア式クリスマスの予定。
4、5時間ディナーに時間をかけ、無意味にまったりダベるってだけ。

お飾りしなきゃ★





ciao ciao


2013年11月17日日曜日

芸術の香りのする場所

芸術の秋だと本気でぽろりと一人言をつぶやく。
それくらい秋になってからExhibitionによく足を運ぶ。

この前はもうなんだかやってらんない気持ちになり、仕事を早く切り上げ心半泣きの状態で福岡県立美術館へいった。 時々発作のように遠くへどこか遠くへ行きたくなる。震えがでそうなくらいに居てもたってもいられない。
そんな日は本当に遠くへ行ってしまう前に近くにある美術館で心を鎮める。
作品を作りたくても時間がなかったり、集中力が続かなくてスランプになるとこういった事がおこる。毎回同じ事をしている気がする。

芸術の香りがする。  

こないだ心の友が美術館で言っていた言葉。
とてもしっくりくるいい言葉なので記憶しておいた。

その香りを求めてその日も歩き出していた。




福岡県立美術館の「江上茂雄 ― 風ノ影、絵ノ奥ノ光」

100才を超えた画家の作品がどんな感じなのかとても興味があった。一生絵を描こうと思っているので未来の私を覗くような気持ちで見つめた。
アマチュアと言われている作家だが、作品数の総計は20,000枚もあるらしい。
プロでもアマでも、心に触れればプロの作家だと思う。 
特に最近の作品がスキだった。徹底して風景がに取り組んでいて、サイズは小さめだけど十分感動的だった。線と色と。曖昧さが出すその瞬間が気持ちよかった。


もう1つ、とてもインパクトのあった展示
 


福岡市美術館の「アールブリュット ジャポネ」
かなりよかった。江上さんのあとのこれだったので、さらにプロとは?と考えさせられる内容だった。とにかく正直で、意思ががはっきりした、絵を描かずにはいられない感がヒシヒシと伝わる作品達。心が泣いた。もう号泣レベルで。

いい作品=素直な作品 だとお世話になったスイスのギャラリストが教えてくれた。
そうだなぁ。っと思える作品がいっぱいあった。


 福岡も捨てたもんじゃない!
でも展示会場の壁にもっと気を使ってほしい。黄ばんでいて絵が台無しになっている。
もったいなかった、せっかく素敵な作品なのに。。。



また力をもらったので、自分の作品にうちこもう。



ciao ciao











 










2013年10月31日木曜日

タオル

スイスから持ってきたバスタオル
久々に使うと香る懐かしのにおい

お風呂上がりに包まれて

瞬時にここが何処かわからなくなり

スイスに行った初日の気分

緊張と孤独と静けさと自立心と暖かさと愛情にくるまれる

複雑で気品のあるいいかおり

洗ってしまうと消えてしまうのが寂しすぎて

まだいっとき洗濯機には入れたくない

消えないでほしい 私がスイスにいた証

ずたずたのぼろぼろになるまで
このまま使ってしまおうか



ciao ciao







2013年10月20日日曜日

フジタと実験工房と

先週は2度も北九州にいってきた。
まずはフジタに会いに北九州市立美術館本館。




 作品の量が多くて、初期から晩年にかけて見比べると今まで持っていたイメージとは別の印象を受けた。基本的には日本画がベースとなっているイメージだけど、ピカソのように様々な作風にも挑戦していた事を知った。器用な人だったんだと思う。
この人の人生に「女」が不可欠だったろうと思った。「女」が居ない、もしくは全くモテない人生だったらこの人は何を描いたのだろうと思って眺めていた。

まさか100年前に撮ったとは思えないお洒落なのフジタの写真や最初の奥様宛に日本に送った手紙なども展示してあり、興味深かった。

今回初めて沢山のフジタの作品を見た。なんだか思ってたよりも自分の好きな感じではなかった。
 パリで豪遊していたフジタの楽しそうな写真をみたせいかも知れないが。




 続いて、北九州私立美術館分館にの展示にも行ってきた。
1950年代に前衛作品を作り出していた「実験工房」の展示。




音楽も映像も絵もとてもシュールでモダン。当時の劇の広告なんかもシンプルで素敵だった。最近デザインされたかのように研ぎすまされていた。
いいものはいつまでたっても変わらない。

シュールさの中にニヤニヤしてしまう面白さが含まれていたので、一体当時はどういう思うで作っていたのだろうと 気になった。
ニヤニヤしてしまうのは正解なのか、意図に反しているのか。
それとも先駆け故、今に比べると技術の未熟さが気になるのでこんな感情になってしまうのか・・・ とにかく、とても好きな感じな事は確かだった。
仲間に入りたい。

 美術館を後にして小倉の街を探索してみた。
何の情報も持たずに気の赴くままに数時間散歩をしてみたら、なんと素敵な街だこと。
そこいらにレトロが転がっていて、時が止まっている空間も多かった。
一般的には廃れていると思われるけれど、そんな場所に哀愁を感じる。とても興奮するし、想像力が掻き立てられる。








また刺激を受けに小倉にいこう。


ciao ciao









2013年10月12日土曜日

愛すべきポンコツ


颯爽と輝かしく走っていた過去もあっただろう。
いつから諦められたのだろう。
本来の役割を果たせずに退廃していくその横で
嫌みにも感じれるほどに無邪気に逞しく生を巡らせる者がいる。

 







哀愁漂いますな、愛すべきポンコツ達。
散歩をしているとこんな光景にぐっと心をもっていかれる。




ciao ciao

2013年9月28日土曜日







Gerda steiner & Jörg lenzlinger

また見に行きたい。



Baselのギャラリーに作品集を買いにいったら、偶然本人たちからギャラリストに電話がかかってきていた。
「今ちょうどこの本の作家から連絡きたわよ」と告げられ、ドキッとした。

実に繊細で大胆


好きだ。

2013年9月24日火曜日

むじーく

好きなバンドのライブにいきたい

いきたい

いきたい

死ぬまでに生でみたい。









ciao ciao

2013年9月2日月曜日

再会






スイスで出会った友達夫婦が帰国していたので、久しぶりに会ってきた。
二人とは二人がお付き合いする前にそれぞれ知り合い、お付き合いしても3人で遊んで、そして二人が結婚をして、子どもが生まれて、パパとママになった。

スイスにいた5年ほどの時間に沢山の出来事があったんだと改めて時間した。

そんな二人の赤ん坊を見て、なんだか不思議だった。でもとても自然だった。

 今回はお祝いの絵を渡した。
些細だけど、二人の子どもが大きくなったときにでもこの落書きは一体どこの子どもが描いたのだろうと眺めてくれると幸せだ。


私が日本に帰ってきて1年半。
あまり口に出して話す機会も無かった気持ちを二人の前ですらすらと話していた。
ここ数ヶ月、あんな自分がいた事も忘れていた。なんだかスイスにいた自分がひょっこり出てきたようで、懐かしくて、5年間のあれこれを思い出した。


いろいろと恋しくなった。

木枠の窓。 ライン川。 はじけるような色で咲く花々。 義母さん。 イタリアの家族。
おいしいスイスパン。 独特のスイスジャーマンの響き。 教会の鐘の音。
森。 原っぱで飲むビール。 アムステルダムへの旅。 200年前のもの売っているリサイクルショップ、ブロッキー。 美術館。 ハイデルベルグで救急車で運ばれた事。 差別。
日本への期待。 ほんと、きりが無い。 イロイロありすぎる。 
 

数日前から旦那は里帰り中。今頃満喫している。

じぇらしー!






ciao




2013年8月28日水曜日

もんもんと







昔スイスで見に行ったErwin Wurmの作品

 こういう事を毎日していたい。
私の願っている事と彼の伝えたいメッセージは違うとは思うけど。
見た感じ、分かりやすくいえばこんな感じの事をしたい。


あとは、こう




最近いつ大はしゃぎしただろう。
お腹がよじれるくらい笑ったのはいつだろう。
大人になるってこういう事か。

何よりも笑いを考えた日々も昔はあったけど最近ははっきりいってめっきり心から面白い事がない。ここ数年生活の中でお腹がよじれる事がなくなった。

とにもかくにも馬鹿みたいに無意味な事が大好きなのに。
一緒につきあってくれる仲間もこの年になるといなくなる。

最近一番面白かったことは、姪っ子と甥っ子とカンチョウマンごっこをしてた時間。
私がカンチョウマンに扮して 子供達を追いかけ回し、蹴ったり叩かれたりされて打ちのめされる遊び。

私の心はまだ5歳児のようだ。
男でも女でもない中性で。
いつもニヤニヤしていて。
洋服なんてどーでもよくて、髪の毛は寝癖をつけて。
わがままで聞き分けが悪く、 いたずらがとにかく好きで。
森の中で裸足ではしゃぐ。

本当はずっとそういられたらいい。


子供が好きだ。
純粋で疑わない心があって。まっすぐで凄く尊敬できる人間達。


私は毎日「大人ごっこ」をしている。
29歳の大人の女の人の役だ。



この役、つまらんな。



ciao ciao







2013年8月24日土曜日

青い時間


 「QUATRE AVENTURES DE REINETTE ET MIRABELLE」 1986年 フランス映画






数年前から何度も見ているÉric Rohmerの映画
とても好きな映画 。この監督のDVDは私の数少ない宝物。

写真の映画の中に出て来る「青い時間」
夜と朝の間に一瞬だけ世界が沈黙に包まれる時間が存在するらしい。



映像をみていると昔どこかで体験した事があるような、懐かしい感覚になる。


何度見ても素敵な映画だ。

今日はお休み。
朝からソファに転がり映画をみる。
エリックロメールの世界に恋いこがれて。


最近はWoody Allenも好き。
エリックロメールに通ずるものがある。
もっとコメディよりだけど。こういった理論的で面倒くさくて色が綺麗な映画が好き。





2013年8月22日木曜日

a man

愛の箱を渡して消えた男








 









光の中に消えてった

もうその顔が思い出せない





ciao ciao

2013年8月21日水曜日

おひっこし

2012年4月に日本に帰ってきて、一年以上経った。
生活の場所を再び福岡へ戻し生活のリズムにもなれたので、前ブログ から綴る場所を引っ越してみた。 


ここから深く掘られた穴の底をみつめよう。


これからの私こんにちは。











ciaociao