2014年9月2日火曜日

ふと。

青春映画をみてふと、自分のその昔の空気がよみがえって来た。

冷たい日々。 凍り付いて解けない、冷たい冷たい日々の事。
人は家庭環境が悪くなくても孤独のど真ん中に行く事がある。
私はそのいい例だった。

忘れた頃にふと やってくるその頃の空気感。
悪夢に見る事もある。

今の私から想像もつかない様な言葉や目つきや態度。
誰か私を誘拐して早く殺してくれと見えない何かに願った。
見えない何かを求めて宛ても無く夜道を一人さまよった。

なにも起らなかった。
 
この世の人間が皆敵に見えていた。
誰も信じれなくなっていた。

私がもう一人居ればいいのにと何度も思った。
もう一人の私はこの私を見つけ出し、抱きかかえて守ってくれる。
そんな妄想を繰り返していた。


そんな日々は絵や詩を描いた。自分の生み出す作品に救われた気がした。

今はもうもう一人の自分を求めなくとも、生きてゆける。
自分が強くなったから。
そして少なくても理解者が居る事がわかったから。

冷たい日々は今はとても貴重な宝物になって私の中に眠っている。
怒りや悲しみや憎しみがその日々には詰まっている。
その日々が私の疑問を明確にし、解決策を打ち出し、人生をシンプルにしてくれた。

きっと人間皆持っている日々。
遅かれ早かれやって来る冷たい日々。

今日は久しぶりに思い出して
あの頃の死んだ目をした自分にあってみた。


ciao ciao


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