青春映画をみてふと、自分のその昔の空気がよみがえって来た。
冷たい日々。 凍り付いて解けない、冷たい冷たい日々の事。
人は家庭環境が悪くなくても孤独のど真ん中に行く事がある。
私はそのいい例だった。
忘れた頃にふと やってくるその頃の空気感。
悪夢に見る事もある。
今の私から想像もつかない様な言葉や目つきや態度。
誰か私を誘拐して早く殺してくれと見えない何かに願った。
見えない何かを求めて宛ても無く夜道を一人さまよった。
なにも起らなかった。
この世の人間が皆敵に見えていた。
誰も信じれなくなっていた。
私がもう一人居ればいいのにと何度も思った。
もう一人の私はこの私を見つけ出し、抱きかかえて守ってくれる。
そんな妄想を繰り返していた。
そんな日々は絵や詩を描いた。自分の生み出す作品に救われた気がした。
今はもうもう一人の自分を求めなくとも、生きてゆける。
自分が強くなったから。
そして少なくても理解者が居る事がわかったから。
冷たい日々は今はとても貴重な宝物になって私の中に眠っている。
怒りや悲しみや憎しみがその日々には詰まっている。
その日々が私の疑問を明確にし、解決策を打ち出し、人生をシンプルにしてくれた。
きっと人間皆持っている日々。
遅かれ早かれやって来る冷たい日々。
今日は久しぶりに思い出して
あの頃の死んだ目をした自分にあってみた。
ciao ciao
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